2025/05/19 11:55
4月からフレッシュでキラキラした目の新入社員を迎えた企業も多いと思います。そして今頃は一通りの研修も終わり、いよいよ現場配置が始まった頃ではないでしょうか?
そんな新入社員の方々を受け入れている先輩・上司の方に、新入社員が「仕事が辛くてメンタルやられる」「この会社を選んだのは失敗だった」と思わないために、ぜひお願いしたい事を3つのことをお伝えしたいと思います。
「挨拶は新人から」ではなく「挨拶は先輩・上司から目を見て明るく」
挨拶はコミュニケーションの基本。もちろん新入社員が積極的に挨拶するのが望まれます。しかし会社に慣れていない新入社員は出社して会社の席に行くと先輩や上司が忙しそうにしている様子を見て、つい萎縮してしまい挨拶の声が小さくなったりします。そうすると挨拶しても先輩や上司の方には届いていないこともあります。また、忙しそうだからと遠慮しすぎて声をかけられないという事もあります。しかし先輩・上司側からすると「今度の新人は挨拶もできない」と感じてしまいます。これではお互いにとって良いことはなく、良い関係を築くにも時間がかかってしまいます。
では良い関係をできるだけ早く作るにはどうしたら良いのでしょう?それは先輩や上司がしっかり目を見て明るく挨拶をしてあげることです。最初のうちは“君が来てくれて嬉しいよ”というWelcomeな職場の雰囲気づくりをつくることを意識してみましょう。
心の距離を縮めるには「雑談力」
コロナ禍で新入生歓迎会を自粛しているところも、まだまだ多いと思います。心の距離を縮めるためにはアルコールの力を借りるのは良いやり方ではありましたが、今はそれができません。そのためコロナ禍で心の距離を縮めるにはどうしたら良いでしょうか?それはズバリ雑談です。
昼食を一緒に取りながら、毎日の業務終了の報告の時に、ちょっとした息抜きの時間に、どんな時でも良いですが出来るだけ仕事と関係のない雑談をこちらからしていきましょう。
まじめな新入社員は仕事以外の話しを自分からする事はほぼありません。しかし仕事の話しだけでは新入社員の本音はなかなか引き出せず、何が好きで、どんな個性や長所を持っている人なのか把握するのに時間がかかります。今は個性を大切にし、個性に合わせて育てる事を求められる時代。そのため新入社員の個性を把握するために積極的に雑談することをお勧めします。
雑談はどんな事でも良いです。スポーツ、音楽、食べ物、趣味、旅行などの話題からであれば、自分の好きな話しをしやすいでしょう。まずはこちら側が自己開示して話しをすることで、相手も心を許して話しをしてくれるようになります。
雑談で心の距離を縮めることで、話しやすい雰囲気づくりが作られます。そうすることで新入社員は先輩や上司に質問もしやすくなります。また、先輩や上司が注意をする時にも、素直に聞く耳をもってくれるようになります。
先輩・上司が仕事に対してやりがいや楽しさを持って仕事をする
社会人になって初めて接する先輩・上司の方々は、新入社員への影響力はみなさんが思っている以上に大きいです。そして新入社員はとても良く周囲を観察しています。一番身近な先輩・上司が「仕事は辛く、苦しく、良いことは何もない」という考えで死んだ目をしながら働いていたらどうでしょう?この会社で長く働こうとは思わないですよね。
期待に胸を膨らませている新入社員の方が、仕事ができる頼れる人材になるためには、「この先輩・上司のようになりたい」というモデルケースを見せることが大切です。たとえ自分の部署に新入社員が配属されなかったとしても、どこかで新入社員は見ています。
この時期はぜひフレッシュな新入社員の方へ「こうなりたい」と思ってもらえる人になれるよう、自分自身の言動を意識し、自分の仕事への向き合い方を振り返ってみてください。仕事に対するやりがいや楽しさを持って仕事をしてください。それをしていくと、自分自身の仕事はもっと楽しくなってきます。
当社ではハラスメントと受け止められない上手な指導のやり方などを行う研修を承ります。